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「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」

jojo

監督 三池崇史、出演 山崎賢人、2017年公開、日本製作

 いわずとしれた人気マンガの実写映画化。マニアックなファンを多くもつ作品なので、かなり神経をつかったつくりになっているように思えた。そしてそれが裏目にでてる気がする。
 監督の三池監督は好きだし、才能のある人だと思っているが、出来不出来の差がはっきりでる人だと思っていて。
 出来のいいのは、好き勝手に暴走して、エログロナンセンスが全開になっている時。
 いっぽう不出来なのは、職人的にそつなくまとめることもできる人なので、こじんまりとまとまってしまう時。
 で本作はその後者のタイプの映画になっているように思えたのだ。そう、よくもわるくも無難な仕上がり。とくに後半が退屈に感じられた。
 とにかくテンポがわるいというのだろうか、合間に状況を説明するシーンがおおくはさみこまれ、そのたびにアクションが中断して、どうにも間延びした印象。だからどうにものれないのである。
 くわえて今作の場合、原作マンガ、アニメまで、こちらはみているわけだから、話の展開はわかりきっていて、退屈さにわをかける。どうしたって飽きてしまうのだ。
 ジョジョ役をやった山崎賢人や、康二役の神木隆之介などをはじめ、出演陣はみな適役だとおもったし、スペインをロケした舞台、美術もよく、その世界観は気に入ったので、この仕上がりはじつに残念だ。
 終わりかたも続編をつくる気まんまんな思わせぶりなもので、実際4部作にするつもりだったようだが、興行成績がふるわずに、それも暗礁にのりあげているようだ。
 まだまだ次作以降、おもしろくなりそうな余地はじゅうぶんにあり、同スタッフ、キャストでやってほしい気がするが、むずかしいのかな。



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「バイオハザード ザ・ファイナル」

biofinal

監督 ポール・W・S・アンダーソン、出演 ミラ・ジョボビッチ、2016年公開、アメリカ製作

 途中、変な方向に進みかけ、違う映画になりかけたりしたこのシリーズも、ついに今作でラスト。
 うまいことまとめて、きれいに着地、といっていいんじゃないだろうか。おもしろかったです。
 そしてあいかわらず、ミラ・ジョボビッチ姐さんの強いことといったら! まぁ彼女、主演の映画なんだから当然だけど。
 それにしても、40をこえてなお、あの美貌、体型を維持し、ハードなアクションを軽々とこなしているところはやはりすごい。
 10代のころからモデルとして活躍し、世間の注目を浴びたにもかかわらず、お高くとまることもなく、女優としての出世作「フィフス・エレメント」を皮切りに、この手のB級アクション映画を中心に活躍しているところは、振り切った感じがあって、惚れてしまいますね。
 さてストーリーは、一作目の舞台となるラクーン・シティの地下にあるアンブレラ本社に再度乗り込んでの、ラスボスとの最終決戦というもの。
 基本に帰ったという感じで、ゲームが出目の映画らしく、トラップによって仲間をひとり、またひとりを失いながら、ラスト・ステージにすすんでいくという展開に。
 お約束のビーム・トラップ、アンデッド化した犬の登場、ついでにローラも出演と、サービス精神も旺盛だ。個人的には、目の中にコンタクト・レンズのように装着するガジェットで、数秒後の行動をシュミレートしてるシーンがなんか笑えていい。
 と、このように、あいかわらず都合のいい展開、無茶なアクション、肝心なところでぬけてる敵役などなど、つっこみどころもまた楽しい、エンタメ映画としては、十分な出来の映画でした。満足です。



「スターウォーズ 最後のジェダイ」

lastjedi

監督・脚本 ライアン・ジョンソン、出演 マーク・ハミル、アダム・ドライバー、2017年公開、アメリカ製作

 全世界待望の新シリーズ、2作目ということで期待したのだが。すでにさんざん言われてるように、賛否両論ある作品で、私は否のほうだった。
 とはいえ、鑑賞している途中はこの映画。悪い噂を耳にして覚悟していたためか、そう悪くないと思ったのだ。前半までは。
 しかし中盤からの、あまりに退屈な展開に、睡魔におそわれてからというもの、後半は観ているのが苦痛だった。
 だから私の感想はひとことでいえば、つまらない映画、ということになる。

 で、鑑賞後、みなさんの意見をネット上でさぐってみるなか、もっとも納得いったのは、宇多丸さんのものだった。自他共に認めるスターウォーズファンである宇多丸さんの批判は、実に的を得ていると思う。
 とくに共感できたのは、ルークの描き方で、たしかにその扱いはひどすぎる。
 どうやらライアン監督的には、選ばれたもの。すなわちスカイウォーカー一族だけがヒーローとして活躍する過去作とは決別し、誰にでもヒーローになるチャンスはあるといった新世代のスターウォーズを表現したかったということらしく。そのせいで前世代の代表であるルークを突き放したような描き方になったのかと思われるのだが、それにしてもそこは愛が感じられない。
 昔からのファンの神経を逆なでするような、外した展開の連続に、一部のものが激怒するのも納得できる。
 そして何より、全体にただようチープ感。
これだけの規模の映画であるから、相応の金はかけてあるはずなのに、とにかく薄っぺらな印象を受けるのだ。
 どうしてこんなことになったのだろう? と考えると、やはり単純にライアン・ジョンソン監督の実力不足という気がする。おもえば、この監督の前作「ルーパー」もひどい出来だったし。
 まだまだ成長途中にある監督というか、映画内の世界観をリアルに表現するだけの力が足りていなかったということなんだろう。
 ということで、本作はがっかりな出来だった。前作「フォースの覚醒」がよかっただけに、じつに残念だ。完結編となる三作目は再び、JJエイブラムスがメガフォンをとるということだから、もうそちらに期待をかけるしかないだろう。



「人狼館の恐怖」

jinroujyo

 過去の本を整理していたら出てきたので再読。
 全4部を4冊にわたって書きついだ、もっとも長い推理小説としてギネス・ブックにものっているというミステリー小説。1996年発表、作者は二階堂黎人。
 なんというか、よくもわるくもコミック的な内容。だから読みやすいといえばそのとおりなのだが、ちょっとバカバカしく感じられてしまうところも多々ある。
 話は、ドイツとフランスをへだてる国境線をさかいに、向き合うようにしてそびえる双子の城を舞台に、そこへ招待された客たちをおそう連続殺人をえがいたもの。
 不可解な謎を数学的に解き明かす、といったり知的なミステリーというよりは、血みどろな、それこそ首や四肢がバラバラに切断されてたりといった、かなりスプラッターホラー的な内容だ。
 ともあれ、読んでいて圧倒されるのは、作者のあっとうてきな知識量。アストラル兵師団についてのうんちくをはじめ、ほかにもナチスがおこなった人体実験、人狼についての言い伝え、ハールメンの笛吹き男の真相、ロンギヌスの槍について、などなど。興味深い話、今でいえば、都市伝説的なネタが満載で、そうした読み物としてもおもしろい。
 のだがさて、かんじんのミステリー部分はどうかといえば、これが微妙なのだ。とにかく密室殺人やら不可解な状態の殺人がこれでもかと続いて、何が何やら混乱してくる。
 一応、最後にはすべての謎は解かれるものの、その数が多すぎるためか、事務的に一個一個処理していくかんじで、衝撃がうすれてしまっている。
 やはりこうしたミステリーの謎は、ひとつ大きなものがドンとあって、それを最後に解き明かすみたいな、シンプルなもののほうがいいと思う。
 そうなったのもやはり、この小説が長すぎるためだろう。半分くらいに縮められたんじゃないだろうか。とくに第3部なんて、ほとんどいらないよう気がするし。
 邪推すると、おそらく書いている途中で、世界最長のミステリーになることを視野にいれ、むりやり引き伸ばしたんじゃないだろうか。(作者はあとがきで否定しているが)
 それにしても、大風呂敷をひろげすぎてる感はいなめない。どこまで話が大きくなるんだろう?
 主人公である女探偵も、もはや歴史上の伝説的人物のようなあつかいなっているし、登場人物たちのリアクションやセリフもいちいちおおげさで、ひと昔前の演劇を観ている気分にさせられる。
 とまあ、色々つっこみどころはあるものの、この長い小説、それなりに早いペースで読み終えてしまったのも事実であるから、まあ、おもしろかったのだろう。
 というか、いくつか謎がのこったままで終わってるんだけど。どうなるのか気になるが、どうも、正式な続編は未だ出ていないようで(スピンオフ的な話は出ているようだが)。
 刊行から二十年近く。はたして今後、作者が書く気があるのか。それが最大のミステリー、ってことで。



「ゲットアウト」

getout

監督・脚本 ジョーダン・ピール、出演 ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、2017年公開、アメリカ製作

 昨年、低予算でありながら、そのおもしろさが評価され、人気がひろがりヒットを記録した話題作。
 この手のホラー・サスペンス映画としてはめずらしく、アカデミーの脚本賞にえらばれたことからも、その評価の高さがうかがえる。
 期待度マックス。かなりハードル高めでの鑑賞にもかかわらず、そんなリスクもものともしない、おもしろさだった。
 小ネタ、伏線、演出などなど、ずいしょにフレッシュなアイディアがつめこまれた、じつに良作だ。
 ストーリーは主人公である黒人青年が、その恋人である白人女性の郊外にある実家へと招待されるところからはじまる。
 いっけん理解のある、意識が高い系のこの家族なのだが、しだいにその異常性があわらになっていき、ホラーテイストがただよってくる。
 古い因習ののこる田舎の集落にまよいこんだ主人公らが、ひどい目にあう、といった系譜のホラー映画のジャンルがあるけれど、これはその最新版といったところか。
 不穏な雰囲気のなか、じわじわと主人公がおいつめられいく過程は、なかなかスリリングで、いい感じにいやな気分にさせてくれる。
 そして明かされるこの家の秘密は、なかなかとんでもないもので、ツッコミどころが多いものの、語り口がうまいためだろう、バカバカしくなることもなく、納得させられてしまう。最後に反撃にでるあたりのゴア描写も、容赦無く、監督わかっているなあ、と思わずにいられない。
 監督はまだ30代の黒人青年で、コメディアンとしてテレビにでるなどの活躍もしているということで、なるほど。毒のきいたブラック・ジョークを感じるのはそのせいなのだ。
 たしかにそう思ってみれば、ホラー・サスペンスな展開がつづくシーンのなかに、どことなくユーモアがただよって、それが独特な味わいになっていることに気づく。
 当然、テーマとしては、黒人差別の問題が横たわっている。表向きには人種間の差別がなくなった印象のアメリカ社会。しかしその裏にはまだまだ根深いものがのこっていることが、この映画を観るとよくわかる。
 ジャンル映画のかたちをかりて、その芯には、現在のアメリカ社会のありかたに疑問を呈した、なかなか考えさせられる知能指数高めの映画だ。



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